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2020/11/16 17:19
大分県別府市のセレクトショップ『SELECT BEPPU』です。
今回は、工芸展での数々の受賞歴もある竹職人の近藤雅代さんの工房におじゃましました。
ところどころに観葉植物が置いてある落ち着いた雰囲気の工房です。
早速、目に入ってきたのは、一昨年の『西部伝統工芸展』に出品したカゴの作品。
極細のヒゴが織りなす繊細な模様と形は、凛とした佇まいを感じさせます。
『西部伝統工芸展』は、歴史上・芸術上価値の高い工芸技術を保護育成するため開催される最大規模の公募展『日本伝統工芸展』の九州版。
そして今年は全国版の『日本伝統工芸展』に初入選されたそうです!
近藤さんは『日本伝統工芸展』の出品作品を作り続け、竹職人として技術と感性を磨いていくことが1つの目標なのだそうです。
(近藤さんの作品が初入選した『第67回 日本伝統工芸展』の図録)
元々は、東京でWebデザインの仕事をしていた近藤さん。
画面の中で次々と物が出来上がる世界で働いているうちに「手仕事でものづくりがしたい」という想いが湧きあがり、
清水貴之さんが講師を務める別府竹細工の東京教室に通い始めたのがきっかけで、竹と出会いました。
いずれは東京を離れ、地方で暮らしたいと考えていた最中、2011年の『東日本大震災』が後押しとなり、
別府市に移住し、竹工芸職業訓練校への入学を決めました。
訓練校を卒業した後は、伝統工芸士 高江雅人氏の『竹工房 オンセ』で修業を積み現在6年目。今では、月に2回紫綬褒章の竹工芸家 岐部笙芳氏に教わりながら、更なる技術の修練に力を注いでいます。
また、近藤さんは新たな挑戦にも積極的。
昨年は、別府市とビームスのコラボレーション事業『BEAMS EYE on BEPPU』に参加し、加工していない竹「丸竹」を生かした「やじろべえ」と「モビール」を生み出しました。
( 近藤さんが「いいな!」と思ってメモしたという言葉)
伝統を尊重し常に学びの姿勢をもちながら、遊び心を忘れずに別府竹細工の今を紡いでいく近藤さん。
今現在、竹のバッグをつくりたいと考えているようで「構想はあるので、それを形にしていきたい」とのこと。
SELECT BEPPUのオリジナル商品も考えてくれているそうなので、私たちスタッフもとても楽しみにしています。
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SELECT
BEPPU
BASE https://www.selectbeppu.com/
Instagram https://www.instagram.com/selectbeppu/